【古版画資料室】
京都浄瑠璃寺、阿弥佗如未像胎内の和紙に墨刷りされた何万枚もの印仏・摺仏は現存する最古の京木版。当時より紙が漉かれ松煙製の墨が造られていた証し。以来京版画は足利時代には筆彩で荘厳に、桃山時代には大きな和紙にて絵巻物にと寺社や公家達、文人の依頼により創作され大いに栄えました。
江戸期には庶民の娯楽となり、元禄時代には歌舞伎や風景画などの浮世絵全盛期時代を迎え近代版画へと進みます。京都版画館創設者 徳力富吉郎の画業生活九八年の間に参考として集めた古版画、版画研究者に少しでもお役に立つ様、公開いたしております。
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